2019年 8月号 C項

ディベート&ディスカッション中心の英会話学校

2019年 8月号 C項

Debate: Topic and Outline
毎月行われているYYクラブのディスカッションの概要(英訳と日本語訳あり)

さて、昨年1月より本D項として取り上げるテーマは、「トランプ政権の特徴 および日本の外交政策への提言」として、日本を取り巻く世界情勢と日本の取るべき外交政策を取り上げて行きます。これは隔月(偶数月)に掲載する予定です。

内容項目は下記の目次に従って、述べて行きたいと考えます。

 

目次:「トランプ政権の特徴 および 日本の外交政策への提案」

1.はじめに

2.トランプ大統領の発想や言動の特徴

3.トランプ政権の特徴(体質)

3.1 ホワイト・ハウスの権力者の興亡

4.トランプ政権の政策運営とその特徴

4.1 国防費の増大と外交・援助経費の大幅削減

4.2 米国の国内問題

5.トランプ政権を生んだ背景とアメリカの構造的変化

5.1 米国民の意識変化(現・政権を生んだ背景)

5.2 トランプ政権への移行により外交政策はどのように変わるか

5.3 トランプ政権発足で、日米関係を支える人脈へ打撃

6.  日本との関係:

6.1 米国の対日・外交政策

6.2 新たな日本の外交政策・対米政策

7.世界のリーダーが不在の時、日本は世界に向かって何をなすべきか?

7.1 中国との問題解決

(1)中国は信頼できないか?

(2)東シナ海ガス田問題

(3)尖閣諸島の問題

7.2 ロシアとの北方領土問題

8. 新たな日本の針路

8.1 日本の心柱とは何か?

8.2 日本の心柱(外交姿勢)を支える日米同盟とアジアとの協力関係

9. 新たな日本のアジアとの外交政策:1本足打法から3本柱戦略へ(藪中案)

9.1 北朝鮮問題の解決

9.2 韓国との関係

(1)韓国の国民性

(2)韓国政府および国民の全体的意識

(3){日韓合意}が履行される可能性

(4)慰安婦、強制連行等:「被害者ビジネス」はなぜ横行するのか?

 

前回までで第9章2項(3)を取り扱ったので今月は第9章2項(4)から扱います。

 

(4)立命館・アジア太平洋大学(APU)の場合(実施中)(添付資料#6参照)

2000年にAPUの留学生数は904名(64カ国)で、全生徒数1902名であった。

2003年には「3800名増加すること」と「この内半数が留学生であること」が期待されている。

・内容:留学生は殆ど日本語はできない。授業は英語で行われる。しかし、授業では留学生がリーダーシップを取る。ほとんどの日本人学生は沈黙したままである。日本語の授業でも同じである。文化の違いからくることでもある。

・学長コメント:日本の大学は海外で評判が悪い、これは閉ざされたコミュニティで、もっとオープンでなければならない。APUはいわゆる東大や京都大などの有名校に比べ、小さく、若いが世界に開かれている。時間が経てば国際的評価を受けるであろう。

 

以上、現在まで比較的国際化について先行していると言われた大学の実情を紹介してきたが、国際化に当たって困難な点をまとめると下記となる。これをどのように克服するか大学の方針を立てる上、また戦略を立てる上で重要となる。従って、国際化を謳う大学は先ず、「国際化をどの程度まで、あるいは段階的にどのようなスケジュールで行うか」計画する必要がある。

①日本人学生が授業で自分の意見を言わない(言えない)

②日本人学生の英語力を強化する必要がある

③外国人講師を招聘することは困難を伴う。外国人講師(候補者)にその大学の魅力を感じさせる必要がある。

④留学生を集めることも困難を伴う。(外国の大学ほど知名度がないため)

特に優秀な学生を集めることも現状では難しい。継続的な努力と時間が必要である。(資料#11参照)